サプリメントには、たいてい添加物が使用されています。例えば錠剤であれば、材料を固めるための結合剤や、一定の大きさにするために足りない分量を埋め合わせる充填剤(結合材と充填剤を賦形剤という)、また材料が鋳型にくっついてしまわないように滑らかにする滑剤、錠剤を湿気や酸化から守るとともに飲み込みやすくするためのコーティング剤などが使われます。また近ごろ増えているドリンク剤には、保存料がよく使われていますし、見た目や香りをよくしようと、着色料や香料、甘味料などを添付しているものも数多くあります。

添加物は、ラベルの原材料の項目(254頁参照)に、主成分などと並んで記載されていますが、見慣れていないとどれが添加物かわからないものです。ここに、よく使われている添加物をいくつか挙げておきましょう。

賦形剤
・・・
セルロース、レシチン、デキストリン、ソルビトール、ショ糖脂肪酸エステル、アルギン酸
滑剤
・・・
脂肪酸、炭酸マグネシウム、二酸化ケイ素
コーティング剤
・・・
石油を原料としたワックスと、植物や昆虫からとれる天然樹脂がある。後者は、ブラジルワックス、シェラック、ミツロウなど。

こうした食品添加物は、厚生労働省が法の下に安全性をチェックし、保証しているので、そのモノサシでいえば安全だということになります。ただ利用者の立場で見るとき、「危険度」と「必要度」の2つのモノサシを持って、自身の価値観でチェックする必要はあるでしょう。

「危険度」は、それを解説した参考図書があるので、ひとつひとつの添加物をチェックする面倒を惜しまなければ、情報は入手できます。(参考までに関連書籍をご紹介すると、『改訂版食品・化粧品危険度チェックブック』情報センター出版局、『食品添加物危険度事典』KKベストセラーズ)

「必要度」とは、利用者にとって本来不必要な添加物が、生産効率や売上向上などの目的を優先させて使用されているのではないか、という視点です。あくまでもこれはひとりひとりの価値観によります。例えば滑剤を省けば、材料がサラサラと流れなくなり生産効率が悪くなるため、当然、製品の価格は上がるでしょう。

いずれにせよ「危険度」と「必要度」の2つのモノサシをあてて、疑問が生じれば、直接メーカーに問い合わせてみるといいでしょう。そこで納得のいく答えが得られればよし、得られなければ見合わせましょう。

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